【M11のデジタルズームの高画質性能を活用する】
M11のデジタルズーム機能は、使用中レンズの焦点距離を1.3倍と1.8倍で撮影出来るのだが、以下表の通り選択中の記録画素数に関係なく、強制的に1.4倍時は39MPで、1.8倍時には18MPで記録されることになる。これは単なるクロップ処理とは異なり、可也頭の良いシステムであります。1.8倍時でも18MPとくれば十二分の画質であって、そこから更にクロップ処理することも可能であるからだ。
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つまりこのシステムは、「Tri-Elmar28-35-50/f4.0」をカメラ本体に内蔵しているようなもの。これで21mm広角レンズを使えば、1.3倍=27mm相当、1.8倍=38mm相当になる訳で、極めて美味しい3つの焦点距離を愉しめることになる。
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参考までに、主要な焦点距離での倍率を以下表に纏めてみた。
ご覧の通り、28mmレンズを使えばまさに「Tri-Elmar28-35-50」と同様な「三つの焦点距離機能」を発揮するという訳だ。
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【デジタルズーム作例】
今回はカラスコの愛称でも有名なVoigtländer COLOR-SKOPAR 21mm/f4.0のレンズを使ってその画像を試してみた。
画像は全てf/4開放AUTO撮影でJPG撮って出し。21mm時の周辺減光はズームすると全て消滅するので中々良い塩梅だ。勿論、28mm、40mmの単焦点レンズと比較すればボケ具合含めた総合的な描写力は異なるだろうが、F4の超広角部類に入るレンズなのでそもそもボケ期待は対象外だ。それよりも何といってもレンズ1本で3本分を味わえるこのイージーさと、M11のブライトフレームがそれぞれ変化するのをファインダー越しに見ながら撮影するのが実に楽しい。
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折しも写真家でYouTuberの村田雄平さんが『村田雄平 / Leicaに恋して。』の中でこのカラスコ21mmの良さを力説されている。このパンケーキレンズとも言える軽薄短小のレンズが叩き出す絵の美しさとSNAP SHOOTINGの愉しさに加えてデジタルズームを駆使すれば、旅先でもこれ一本であれば十分対応可能であり、カラスコ21mmがいとも簡単にデジタルTri-Elmarに化すことになる訳だ。
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【これがカラスコ21mmF4のフルアイテムだ】
最近のコシナのレンズデザインと性能へのコダワリは一皮も二皮も剥けた様相を呈している。今回のCP+2024でも「アッと驚く新製品(参考出品)」を披露している。サードパーティー製レンズとは言え、その品質と価格のバランス(コスパ観点)では御本家も足元に及ばない世界一と言っても過言ではなかろう。ライカブランド至上主義の方はその道を歩めば良いし、興味ある方は試せば良いだけのこと。どちらがどうだという話ではないので念のため。
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カラースコパー(註)21mmF4は2007年発売のロングセラーであるが、最新のライカ機種でも十分に使える。20年近いロングセラーということは、それだけユーザーにも受け入れられる品質と信頼があってのことだろう。
角型フード・外付けファインダーは絶品だが残念ながら既にdiscon。
特に角型フードLH-1の結晶(ちぢみ)塗装が泣かせる。
(註) あまりコスパの良さに「カラーコスパー」などと揶揄する不届き者いるがそれは筆者のことである。
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M11デジタルズームと
Voigtländer COLOR-SKOPAR 21mm/F4の
マッチングたるや期待以上の愉しさであります。
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(2024/3/25公開)25240 ※ブログ内容は適宜、加筆修正しています。
お久しぶりです。私の21㍉は、落としちゃって、修理に25000円かかると言われたので、そのうち
また買い替えだなと、そのままにしてますが、この記事読むと、またすぐ欲しくなりました。(^^)
21mmの『3段活用法』を楽しんでいる方はまだまだ少数派でしょうけど、これが実に愉しいのです。