“ライカSofort2で撮る日常❹ ~旧日銀広島支店”

【一般公開されている旧日銀広島支店】

『毎月一本はSofort2で撮るFOTOLOGを掲載することにしよう』
そんな感じでスタートした今年の第4回目は、旧日本銀行広島支店について。

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爆心地から僅か380mと言う至近距離にありながら建物外形だけは崩壊を免れた。
しかし、42名もの尊い命が犠牲となってしまった。
日銀と聞いただけで疎遠な存在と思うかも知れないが、確かに個人や一般企業が口座を開設することは出来ない。しかし、日銀内部の一般公開などの広報活動を地道に行っていることは中々知られていない。例えば日本橋の日銀本店でも見学コースを設けている。興味のある方は、近くの日銀の様子を調べて見ると良いだろう。

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旧日銀広島支店はギリシア様式の威風堂々とした正面玄関と言い、1階事務室の広大なスペースと天井にある巨大な格子窓は必見。特に地下1階の大金庫や海外移民の資料常設展示室、そして地上2階にある支店長室は見逃せない。爆風で粉々に吹き飛んだガラスや窓枠片による生々しい傷跡が今も支店長室の壁には保存されている。

所在地の袋町は平和記念公園のすぐそばにあるので、散策がてらにも訪問しやすいコンビニエントな存在であります。

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尚、今回の撮影機材は全てライカSofort2を使用した。
各種イフェクトを多用しているので念の為に付け加える。

【参考】広島市による開館時間等の情報はコチラ

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旧日銀広島支店、広電電停、広島県警パトカーの三位一体。

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今見ても荘厳で威厳を誇るかのような正面玄関。

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被爆直後、吹き飛んだ天窓の為に雨の日には傘を差して復興業務をしたという。

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8月6日の被爆直後、市内の民間銀行は壊滅したために、
日銀内のこの窓口を仕切り分けして一般銀行が8月8日より業務に当たったそうだ。

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地下1階は巨大金庫が2個ある金庫フロア。
写真手前の鉄格子は爆風で押し倒されたが、アメリカ製の大金庫は無事であったそうだ。

想像を絶する激烈な爆風であります。

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この超極厚の鋼鉄製の扉は、丸で映画で見るような大金庫を正に地で行くものだ。
巨大で頑丈という表現を超越した本物の存在感と迫力が物凄い。

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コチラは大金庫に隣接する非常用及び換気用の扉。

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2階には当時の支店長室がそのまま保存されている。

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爆風で粉々になったガラス片が反対側の木製壁に食い込んでいる。
今も光を当てるとガラス破片の反射が分かるそうだ。

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日本銀行による説明は以下のHPをご参照下さい:
原爆投下と日本銀行

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(2024/4/29公開)33070      ※ブログ内容は適宜、加筆修正しています。

ゼンマイオヤジ

ゼンマイオヤジ

2023年になっても愛機ラジオミールがゼンマイオヤジを離さない。
でもロレもオメガもセイコーも、フジもライカも好みです。
要は嗜好に合ったデザインであればブランド問わず食いつきます。
『見た目のデザイン第一主義、中身の機械は二の次主義』

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2 Comments

  1. 鈴木隆浩

    古い建物は好きです。すばらしく重厚な建造物ですね。悲しき歴史も感じられます。それとゾフォートの色合いや写りもいい感じ。大きな古時計は、ノスタルジックで哀愁がありますね。

  2. ゼンマイオヤジ

    旧日銀はまだまだ認知度が低く感じられますが、広島訪問際には一見の価値ありかと思います。

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