【毎年恒例の豪華なツアー】
エリザベス女王(1926.4.21-2022.9.8) の逝去から丸一年が経過した。
***
今年も7月14日から9月24日まで夏季限定でバッキンガム宮殿の“The State Rooms”(ステートルーム)が一般公開されている。
宮殿の一般公開が開始されたのは、1992年のウインザー城の火事が契機となっており、見学料金は修復の費用に充てられている。当初、5年間限定で始まったこの一般公開も現在では毎年恒例となり、7月~9月にかけてロンドン観光の目玉の一つとして大人気のイベントとなっている。
【ステートルームとは何か】
バッキンガム宮殿は中庭のあるロの字型をしており、ステートルーム(大広間)とは、宮殿の庭に面した西ブロックを占めている部分で、19世紀からイギリス王宮として使われている迎賓館のことだ。一般公開では宮殿の主要なレセプションルームである19室のステートルームを見学する。中には、ウィリアム王子とキャサリン妃がウェディングフォトを撮った「スローンルーム(王座の間)」や、世界各国からの来賓客との晩餐に使われる豪華絢爛で一番広い「ボールルーム」、イギリスで最も美しい部屋のひとつと言われている「ブルー・ドローイング・ルーム(青の客間)」、そして多くのゲストが国王に謁見する「ホワイト・ドローイング・ルーム(白の客間)」やフェルメール、ヴァン・ダイク、ルーベンスなどの傑作が展示されている絵画のギャラリーなどが見学できる。但し、宮殿内部は撮影禁止なので、興味ある方は“Royal Collection Trust”の公式ホームページでその美しい内装をご覧あれ。
因みに宮殿の敷地内には775部屋があり、19のステートルームの他には52のロイヤルルームとゲストルーム、188のスタッフ用寝室、92のオフィス、78のバスルーム等があるそうだ。ちょっとした小さな町に相当するような規模である。
,
.
【宮殿庭園散策は至福のひととき】
約2時間の上記ステートルームの見学を終えると、最後に「バッキンガム宮殿庭園」をぐるりと散策することが出来る。美しいバラ園を鑑賞したりテニスコート等を眺めつつ、今でもこの庭園で開催される野外パーティーの光景を想像するだけでも宮殿庭園の臨場感を感じられる。バッキンガム宮殿の正面ゲート前での記念撮影も良いが、タイミングが合えば是非とも宮殿内部の見学をお勧めする。日本語のオーディオガイドもあるので、説明を聞きながらの個人参加でも十分に堪能できるだろう。
.
(2023/9/08公開)6435
超広角レンズ、良い写りですね。
バッキンガム宮殿、こんなに素敵な場所、行きたくなります。
我が国では有り得ないイベントですね。日英文化の差異を感じます。