『ライカM11のフリーズ問題』

【頻発しているフリーズ問題】

M11は発売直後からフリーズ現象が多々指摘されている。
数日前にもフリーズしてしまった。2023年1月時点の最新ファームウェアはVersion1.6であるが、このフリーズ問題は未だ解決されていないようだ。

以前、ライカストアで本件を相談したところ、『国産カメラでもよくあることですよ』というつれない返事であった。一時的な解決策として電池の抜き差しや設定リセットが巷ではささやかれているが、前者の電池の抜き差し対応が一番簡易で即効的だろう。それにしても個人的には国産一眼のフジでもパナでもオリンパスでも一度も経験したことがないフリーズ現象にはちょっと戸惑っている。
『ライカって国産基軸では考えられないことが良く起こりますから・・・』とは某氏の発言だが、冗談ならともかくデジタルカメラを名乗る超高額な最新鋭機故にちょっと受け入れ難い問題だ。

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【熱問題ではない他の原因を疑う】

フリーズの原因として疑ったのは熱問題。
即ち、内部機械の高熱化による安全弁対策としてフリーズしてしまうことであるが、僕のM11では夏場でも冷房がガンガンに効いた屋内で、連写もしないスローな撮影時に発生している。また直近では今月(1月)の気温5~7℃の屋外スナップ中に突然、フリーズしたことからも、発熱や大気温とは別の原因があるはずと疑っている。MシリーズはそもそもAF機能もなく連射撮影するカメラでもないのだから、SLやQシリーズに比して耐熱問題のハードルは低いはずである。素人でも分かるこうした環境下でのフリーズはどう考えてもおかしい。

ということで、解決策が依然として見いだせないM11フリーズ問題は『ライカだから』では決して見過ごせない。SNAP最中のフリーズは丸でワインディングを気持ち良く走行中に急ブレーキをかけられたようで撮影リズムも狂ってしまう致命的な問題だ。
ライカだからこそ、こうした問題は早急に潰して頂きたいと切に願っている。
聞こえていますか、ライカさん。 

(2023/1/23公開)

M11/Nokton Vintage 35mm ISO64 1/4000 F2.8

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(追記)
2023年3月2日、ライカはM11用の最新ファームウェア1.6.1を発表した。
このFWでは『カメラの誤作動によるフリーズを修正』と説明されている。ようやくライカとして本件の改良に着手したことを評価したい。M11ユーザーにとっては発売1年後にして待望のFWである。
(2023/3/3公開)
673

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【追記2024/3/19】
今日に至るまで数度のファームウェア公開(本日現在の最新版は2.0.2)がなされたが、その結果、フリーズ問題は略「解消」されている。その代わりにというべきか、昨年後半から「SDカードエラー」表示が頻発したが、これもSDカードを新品に交換することでとりあえず解消した。巷では未だにフリーズ現象に悩まされるユーザーもいるようだが、まずはFW最新版を確認し、カメラリセットを行うこと。それでも駄目ならライカ店に相談することが賢明だろう。


尚、カード問題についてはライカより以下のコメントがあるので参考まで。

『メモリーカード使用時の注意事項
現在UHS-I SDカードを使用時、稀に技術的エラーが起こることがあります。この問題に対しての最適化に関するファームウェアは後日アップデートされます。これらのエラーを防ぐため、またカメラを最適な状態で使うためにUHS-IISDカードの使用をお勧めします。』

ゼンマイオヤジ

ゼンマイオヤジ

2023年になっても愛機ラジオミールがゼンマイオヤジを離さない。
でもロレもオメガもセイコーも、フジもライカも好みです。
要は嗜好に合ったデザインであればブランド問わず食いつきます。
『見た目のデザイン第一主義、中身の機械は二の次主義』

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