『発売前のFUJIFILM X-S20でフォトウォーク@名古屋』

梅雨の合間の炎天下。
6月29日の発売日を前に、X-S20の実機でフォトウォークが出来るとは絶好の機会。
FUJIFILM主催のフォトウォークイベントに参加する貴重な機会を得たので簡単なインプレをご紹介。

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場所はFUJIFILM名古屋オフィス。参加者総勢10名強が集合。カメラやXアプリの簡単な説明を受けた後、参加メンバーと一緒に1時間半ほどフォトウォークをしつつ、X-S20とズームレンズXC15-45mmで静止画と動画撮影を自由に試すというもの。何とも贅沢で濃密な時間を満喫できた。
動画もVLOGモードで簡単に撮影できるので、筆者のような静止画好きでも動画を色々と使いたくなる誘惑に駆られる。試したところマイクの音質も良好で、遠近のフォーカスレスポンスもスパっと変わるとまではいかないが特段の違和感もない。静止画像の補完材料として「動画メモ」にもお遊び感覚で使えそうだ。

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以下の写真は全てAUTO撮影のJPEG撮って出し。フィルムシュミレーションは「ノスタルジック・ネガ」のみ。「クラシック・ネガ」とは大きく異なる柔らかな味付けを感じた。カメラ内の説明では「アンバーに味付けされたハイライトと色乗りの良いシャドウで印刷された写真のような雰囲気を表現します」とあるが、正にそんな感じだろうか。興味ある方は是非とも発売後に実機で確認して頂きたい。

まずは簡単な「座学」でX-S20についての基本的な説明を受けます。
愛機X-Pro3との比較写真。レンズも同一のXC15-45mmを装着。
この組み合わせは非常に軽いので、X-S20の深いグリップと合わせてベストマッチングだろう。
尚、XC15-45mmの手動ズームリングはX-Pro3では操作できないことが分かった。
加えてズーム時の焦点距離計がX-Pro3では表示されない。
この点は是非ともファームウェアで改善して頂きたいものだ。

フジフィルムさん、宜しくお願い致します。
これが純正初!?の外付けの「冷却ファン」。本体2カ所ネジ込みとコネクトだけでカメラ側から給電される。
今までの純正アクセサリーにはない強力で新たなる武器として動画撮影者には福音だろう。
クラシックネガとは全く異なる味付けのノスタルジックネガ。
個人的にはこちらが好みだ。
X-Pro3にもファームアップして欲しいが、多分、搭載エンジンの違いと「販売戦略」で無理?
お台場のフジテレビ似?「名古屋市科学館」こと、プラネタリウムが楽しめる科学博物館。
懐かしい人には懐かしい昔の路面電車。知らんけど。
この紫陽花は近接30㎝くらいでストロボ撮影したもの。
それでも白飛びが無く、全体的にソフトで撮影出来たことには素直に驚いた。
愛機X-E2のポップアップストロボではこうはならないのになぁ。
皆さん大好き、路地裏撮影。
新型X-S20で撮影できる愉しさで炎天下の暑さもなんのその。
幸いにも吹く風はひんやりとしたのでまだ救われたのです。
この手の旧いポスターや貼り紙、落書きを見ると反射的に写してしまうのは筆者の性(サガ)。
昼前に開店、午後6時前には閉店となる居酒屋のオヤジ連との丁々発止の会話も楽しい。
大須(おおす)観音。
ノールック撮影(オート)も広角端であれば23mm相当なので気軽にできる。
こんな感じでいったん、集合場所に引き返します。
ホールド時にバリアングル液晶を広げるとやや邪魔。
静止画撮影時には出番は少ないだろう。
気温30度くらいの炎天下で撮影したこともあり、グリップ部分やカメラ底面にはかなりの熱を感じたが、
連続した動画撮影を繰り返さない限りは問題ないとのこと。
それでも外付けのファンがあればカメラから自動給電も出来るので、動画撮影時には大きな味方になるだろう。

(総評)
軽くて体積が抑えられた全体のデザインが右手にも馴染みやすい。唯一の違和感はON/OFFスイッチが硬かったこと。発売前のこの時期であれば最早「β機」とは言えないだろうがもう少し滑らかな感触にして欲しいと感じた点だ。それ以外の違和感は特にない。「ノスタルジックネガ」とフォーカス追従速度が魅力。連綿と続くXシリーズの技術の蓄積を如何にして安価で軽量のパッケージに詰め込むかの試行錯誤の結晶として非常に魅力的なモデルに仕上がったと感じた。

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最後になりましたが、今回のフォトウォークを開催頂いたフジフィルムの皆さま、関係者の皆様には心より御礼申し上げます。

(2023/6/17公開)3303           ※ブログ内容は適宜、加筆修正しています。

ゼンマイオヤジ

ゼンマイオヤジ

2023年になっても愛機ラジオミールがゼンマイオヤジを離さない。
でもロレもオメガもセイコーも、フジもライカも好みです。
要は嗜好に合ったデザインであればブランド問わず食いつきます。
『見た目のデザイン第一主義、中身の機械は二の次主義』

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2 Comments

  1. 鈴木隆浩

    素敵ないイベントの参加ですね。
    フジは一度も使ったことが無いのですが、
    クラシックネガは、とても興味ありましたが、新たにノスタルジックネガかるものが搭載されたんですね。
    熱暴走のためのファンの発想のすごいなって思いました。素晴らしいインプレです。
    G SHOCKもカッコいいなぁ。^_^

    1. ゼンマイオヤジ

      純正外付け冷却ファンは業界初の試みかも知れません。X-S20は高機能でパッケージングされた万能カメラだと思います。特に動画撮影には最適ですが、GoPro等の小型アドベンチャーカメラとは用途が異なるので棲み分けが出来ている感じです。フジの目下の最大問題点は生産キャパでしょうね。X100Vも情報が何も開示されずに開店休業状態ですし、新モデルが既存モデルを駆逐している感じがします。

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