『ライカM11で紫陽花を撮る』

【紫陽花をライカでマクロ撮影してみた】
今年の桜満開の季節も既に過去の話。
梅雨真っ最中のこの季節で『満開の華』といえば紫陽花しかない。
しかし、レンジファインダー用のレンズでは0.7mが近接距離の限界。
Voigtlanderでも精々、0.5mが最近接距離となる。
最新のアポズミクロン35mmであれば「驚異」の0.3mまで可能だが、アポズミで撮る被写体ってアマチュアカメラマンに本当に必要性があるのだろうか。価格と納期も現実的ではなく、自分には興味も薄い別世界のレンズであるが、たとえアポズミでも更なる近接撮影は不可能だ。
そうであればアプローチを変えて、もっと簡易な方法で試みる手もある。

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【マルミのクローズアップフィルター】
20年前にドバイで購入した「MARUMIのMACROフィルター+10」が手元にある。
49mm径だがステップダウンリングを使えば汎用性が手軽に、格段に広がる。
今回はライカでポピュラーな39mm径用のステップダウンリングを最新のNOKTON35mmF1.5に装着して撮影してみたので参考になれば幸いだ。説明不要で撮影写真をご覧頂ければ新たな世界が広がるかも知れない。フィルターなしの通常レンズのみで撮影した写真もあるが、一部、トリミングもしているので悪しからず。

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ご存知の通りクローズアップフィルターには拡大倍率によって種類があるので、自分の好みの倍率で遊ぶのが良いだろう。勿論、複数倍率を持てば更にお気楽だ。
梅雨の合間に気分転換を兼ねてこうした撮影も楽しいものだ。

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万葉集(巻二十、4448)の一句が石碑となっていた。
【和歌】あじさいの 八重咲く如く 八つ代にを いませ我が背子 見つつ偲はむ -橘諸兄公-
【現代語訳】 あじさいが八重に咲くように あなた様も八代も末永くお元気であられるように

この花を見ながら お祈り致します
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いにしえの時代から愛する人の安寧を祈る気持ちは永遠に変わらない。
MARUMI製マクロフィルター(+10)を装着したM11とNokton Vintage 35mm F1.5 ASPH.

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(2023/6/14公開)3230  ※ブログ内容は適宜、加筆修正しています。

ゼンマイオヤジ

ゼンマイオヤジ

2023年になっても愛機ラジオミールがゼンマイオヤジを離さない。
でもロレもオメガもセイコーも、フジもライカも好みです。
要は嗜好に合ったデザインであればブランド問わず食いつきます。
『見た目のデザイン第一主義、中身の機械は二の次主義』

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2 Comments

  1. 鈴木隆浩

    素敵な写真ばかりです。
    ピントもバッチリだし、色合いもとても良い。
    それにノクトンの後ろボケの滲み方もキレイですよね。
    アポズミ35でも、ここまでのマクロ的な寄りは多分できないと思うので、やるならクロップかトリミングでしょうし、tommyさんのやり方が一番良いと私も思っています。
    クローズアップレンズとノクトン35を付けたM11の写真も見たかったなぁ。^_^

    1. ゼンマイオヤジ

      最後にM11の写真も加えましたのでどうぞご覧ください。
      開放撮影ではピント深度が1~2mm位に薄くなるのでボケもとろけて味が出ますね。

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