【本日は立冬を迎えたというのに】
富士山の冠雪も今日は地肌が丸見えに逆戻り。
今年の異常気象は遂に富士山にまで力づくで立ち向かってしまった。
全国的に紅葉の季節にも大きな影響が生じている。
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コロナ5類への移行と、何といっても歴史的な円安が追い風となり日本中が訪日外国人で溢れかえっている。恐らく来週以降の京都や国内のメジャー級の観光地は内外の観光客で例年以上に溢れかえることだろう。
個人的には雑踏で溢れる観光季節のピークでなくとも、週末の原宿状態ではなく、むしろ閑散としてでものんびりと散策できる時期が好みである。
という訳で、今日は午後の斜光を求めて紅葉ピーク前の静かな場所で撮影して来た。
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場所は東山動植物公園。
撮影機材はライカM11と久々にNOKTON Classic 40mmF1.4VM/SCを合わせてみた。
案の定、紅葉は殆ど見れなかったが、それでも僅かに早く色づいた気まぐれな紅葉や、日没前の秋の斜光を楽しめたことはこちらの思惑通り。
来週末からはライトアップイベントも始まるのだが、例年のあの雑踏を考えると、
今年は足を延ばす意欲も『中くらい也 秋の夜』、というところだ。
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【奥深いM型ライカのピント合わせ】
紅葉や植物を撮影する時に毎回悩ましいのがピント合わせだ。
ライカM11には「当然ながら」オートフォーカス機能がない。
ピントは全て手動式である。
これを知らない人は単純に驚くのだが、無理もないだろう。
先月末に新発売となったM11-Pはオートフォーカスもなく、
機能的には実質M11と大差ないのだが、価格は150万円にも届きそうだ。
それもレンズ無しでボディ単体の価格である。
世間一般的には、なにそれ、の世界である。
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今回のような紅葉の葉っぱを撮る際に一番悩ましいのが、そのピント合わせだ。
M型ライカの専売特許であるレンジファインダーによる二重像合致式のピント合わせになるのだが、無数の如くある似通った葉っぱの二重像を合わせるのは至難。
どの葉っぱも同じように見える中で、どれがどれだか分らなくなる。
尚且つそれらを二重像にされてしまうと、
もう「フォーカス酔い」で気持ちが悪くなるほどだ。
背面モニターを見てピーキングでいいじゃないか、という声もあるだろう。
しかし、それでは何のためにM型ライカを手に入れたのだと、私は問いたい。
レンジファインダー原理主義者ではないのだが、やっぱりライカは・・・
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『秋深き 隣は何を 撮る人ぞ』
(2023/11/08公開)12675 ※ブログ内容は適宜、加筆修正しています。
こんにちは。40mmF1.2をお持ちだったんですね。私は最近使っていませんが、
手放せないレンズです。
滑らかで大きなボケもちゃんと写真に表現されてますし、やはり良いレンズだなと思いました。
このレンズは、F22まで絞れるから、パンフォーカスも結構やりやすいのですが、
開放はピントが薄いから、神経使いますね。
でも、今回の写真も解像度も抜群で発色もすごくいいなと思いました。
文中でも述べましたが、今回のレンズは”NOKTON Classic F1.4/SC”です。お持ちのF1.2の約半分の重量(175g)で、現行Voigtlanderでは来年で20年になる最長のロングセラーレンズです。フレアも出るし開放ではふわっとしますが、軽薄短小主義ですので大変気に入っています。
あっ、F1.4でしたね。読み間違えてしまいました。
すみません。m(__)m