今回のバルト海クルーズのクライマックス。VISAなしでロシア入国である。
サンクトペテルブルグ、英語名ではセントピーターズバーグに到着した。
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ロシア入国の際には事前にVISA取得することが必須であるが、実は「VISA不要」で入国できる「裏技」がある。それが大型クルーズ客船によるサンクト湾入港である。
結論から言えば、VISA無しでもものの数分の入国審査でイミグレーションを通過出来た。
以前、モスクワ空港で入国時に荷物検査で色々と難癖を付けられたことを思えば、驚くほどスムースで信じ難い簡便さでありました。ある意味、これほど安全な入国者はあるまい。
スーツケースやハンドキャリーバゲージも無しで、丸腰か小さな手荷物一つのみで入国するのであるのだから。団体行動さえ管理できれば外貨を落とす「上客」に他ならないだろう。
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クルーズ船からは入国における詳細について知らされていないが、その条件とは概ね以下と思われる:
・クルーズ船下船後、全員がツアーバス移動で団体行動をすること(個人行動は厳禁)
・早朝の入港後、同日の夕刻にはクルーズ船が出港すること
・何人も当地での下船(=クルーズ船からの離脱)は許されない
・恐らく上記3点をクルーズ会社が徹底管理のもとで責任を負っているものと推測する。
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当日の訪問ルートは以下となる:
① エカテリーナ宮殿と庭園見学。英語名は「Catherine Palace」
② 聖イサアク大聖堂、その後、レストランで昼食
③ エルミタージュ美術館
④ ペトロパヴロフスク聖堂、土産店訪問、終了後にクルーズターミナルに戻る
まずは「前編」として昼食までのコースをFOTOLOGしてみる。
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次なる訪問場所が聖イサアク大聖堂(St.Isaac’s Cathedral)である。
旧市内で一番高い101.5mのドーム型大聖堂だ。
因みにバチカンのサン・ピエトロ大聖堂は約120mで、世界のTOP20は全て120m以上となる。大聖堂には大司教がいる点が通常の教会と異なる点だ。
現在の聖イサアク大聖堂は40年間の工事を経て1858年に完成した。第二次大戦時にはドイツ空爆の標的にならぬように金色のドームを灰色に塗り替えたという逸話も残っている。大聖堂と呼ばれる内部は何処も豪華絢爛な装飾を誇るが、聖イサアク大聖堂もその例外ではなく、美しい天井画やらモザイク壁画等、見ているだけでも時間を忘れてしまう。
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昼食は市内某所のビアレストランで「ビーフ・ストロガノフ」を愉しむ。
その語源については諸説あるが、一般素人受けするのが「18世紀の貴族ストロガノフ侯爵が年老いて歯がなくなり好物のビーフステーキを食べれなくなったので、コックが柔らかく煮込んだ料理を発明した」と言う逸話だが、Wikipediaには別の逸話が有力だとも言われている。こう言う論争はエンドレスで楽しいのでどんどんやって欲しい。
兎にも角にも、効率的な移動や食事の手配も含めてこの便利さはクルーズ船のプログラムならではであり、計り知れない安心感も味わうことが出来るのだ。
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さて、昼食の終了後には、いよいよ「エルミタージュ美術館」へと向かうのであります。
(2023/7/10公開)3827
【参考】
・ロシア入国に関する情報は最新のものではありません。
・2023年7月10日時点で、外務省による対ロシア危険情報ではウクライナとの国境周辺地域が
危険度4(退避勧告)、その他の首都モスクワ含むロシア全域は危険度3(渡航中止勧告)となっています。
・詳しくは外務省の「海外安全ホームページ」をご覧ください:
外務省 海外安全ホームページ (mofa.go.jp)
本当に世界中をお知りですね。そしてしっかりとした小ネタ(VISAもことなども含めて)もあるし、探究心あるTommyさんらしい解説も驚くことばかりです。
ロシアは、歴史もあるので、建造物も絵画もアンティークな小物も多そうで、
芸術的な国ですね。
ビーフストロガノフの由来も初めて知りました。
VISA無し入国は実際に入管を通るまでは疑心暗鬼でしたが、こうした柔軟な対応を取ることは大いに評価できます。「ストロガノフ」が人名とはトリビアですね。
自分はこの先、ビーフステーキの方をまだまだ味わいたいので、ビーフストロガノフは10年後まで次点に回したいと思います(笑