“SNAP ‘MSC POESIA’@Baltic Sea Cruise”                    (バルト海クルーズ船内紹介)

コペンハーゲン港から巨大クルーズ客船の”MSC POESIA”に乗り込む。
ここから出発して、ストックホルム(スウェーデン)→タリン(エストニア)→サンクトペテルブルグ(ロシア)→キール(ドイツ)→コペンハーゲン(下船)、と言うルートで一週間のバルト海クルーズの旅に出た。順を追ってSNAP撮影した画像で紹介したい。

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巨大クルーズ船旅行の醍醐味は何といっても

●交通手段準備からの開放と移動時間不要による日程の有効活用
●毎回の食事予約手配からの開放
●宿泊ホテルの手配からの開放
●別世界の洋上ライフを満喫出来る
●寄港地毎に即座位に観光ができる利便性、等等が大きな魅力だ。
乗客が1,000~5,000人単位で動く超巨大なるクルーズ船では小さな町ごと移動するようなもの。クルーズ船内の施設の充実度はその魅力を左右する大きな鍵となる。

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一方で、これは「超巨大なる団体旅行」でもある訳で、常に時間と日程制限の中で楽しむことになる。当初、筆者は「アンチ・クルーズ派」であったのだが、結論から言えば、一度はクルーズ船旅行を経験して損はないだろう。クルーズ船上でしか楽しめない豪華絢爛なエンターテイメントや毎日の食事も飽きることがない。部屋でドレスアップ後の夕食やその後の劇場でのショウ観賞は毎晩の楽しみとなった。
運航会社によっては未成年料金は無料と言うところもあるので、夏場のヨーロッパでは特に中産階級のファミリー層に人気がある。そして、予約は眺めの良い上層階から一挙に埋まる。逆に予算削減の工夫としては窓無しの内向きの部屋や海面スレスレの低層階がオススメだ。デッキに出れば気分爽快になれるのだから、寝るだけの部屋と割り切れば問題はない。実際に別のクルーズ旅行では予約一杯で上層階が取れずに、低層階の部屋にも泊まったことがあるが、何ら不便は感じなかった。

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食事は船内であればアルコール以外は全て無料(クルーズ費用に含まれる)なので、寄港地で上陸を希望しない場合には船内に残って終日のんびりとくつろぐことも出来る。
筆者の基本ポリシーとして、旅は偶然の出会いや体験を求め、自分で宿もレストランも選び、時間に縛られることなく自由気ままに行動することを楽しみの原点としていたのだが、一度、このクルーズ船旅行のお気楽な味を占めると『クルーズ沼』にハマる人々の気持ちも良く理解出来る。

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各寄港地ではオプショナルツアー(有料別料金)が豊富に用意されている。到着前に前もって好みのツアーを船内で予約して、到着後はクルーズターミナルから専用バスで目的地を直ちに観光する仕組みとなっている。これは利用してしみじみと感じたのであるが、極めて機動性が高くて効率が良いシステムであります。

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【参考】MSC POESIAとは:
「MSCクルーズ」が所有する大型客船で、同社は世界有数の海運会社であるMSCの子会社でスイス資本の会社である。
POESIAは93,000トン、全長約300m、16層デッキで客室用は13層。
乗務員数987名、乗客用1,275部屋のスイス船籍の巨大クルーズ船だ。
公式HPはコチラ: MSCポエジア – MSCクルーズの客船 – クルーズライナー – MSCクルーズの客船ラインナップ (msccruises.jp)

全長300m、9万トンの巨大クルーズ船だが、最大クラスでは20万トンで乗客は5千人となる。
そちらは次の機会に紹介したい。
全長300mとは、100m競争が3回出来る距離であるが、どうだろうか、
そんなに長いとも思えないが、高さがあるので凄い圧迫感を感じる。
搭乗の登録手続きを済ませて荷物をチェックイン後に、手荷物のみで乗船する。
大型バゲージ類は追って各部屋に配達されるがそれまで少々時間がかかる。
クルーメンバーがこうして乗船客を出迎えてくれるのはちょっと嬉しい。
レストランやルームクリーニングのスタッフは多くがアジア系の人々であり、

欧州人は管理職やチーフクラスに多く見受けられるようだ。
メインのロビーに相当する場所。
今回の部屋は広めのバルコニー付きを選択。
バスタブ・トイレとクローゼット付きで可也ゴージャス。

シャワーのみの部屋が中心だが、今回は敢えてバスタブ付きを選んだ。
お隣に見えるのは85,000トンのイタリア船籍”Costa Atrantica”だ。
全長293m、客室数1,057部屋、最大2,680名、乗務員920名、12層デッキの豪華船。
黄色の煙突にCマークが目印。
クルーズ旅行となればお供は当然、ダイバーズ時計。『青金コンビ』もお気に入りの1本。
乗船してバゲージが届く間を利用して、真っ先に行われるのが避難訓練。全員参加義務あり。
客室13層もあるので各フロア毎に実施することになる。壮観。

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さて、ここからはPOESIA船内の施設を紹介しよう。

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毎晩、夕食後に開催されるエンターテイメントショウも無料。
プログラムも毎日異なり、プロのエンターティナーが代わる代わる各寄港地で入れ替わる。
実際のショウはこうなる。有名なミュージカルありコメディあり、毎晩変わるので飽きることがない。
全席が自由席なので、毎回好きな場所を選ぶことが出来る。
バーカウンターと座席コーナー。
シマウマ柄で埋め尽くされたリラックスコーナー。
カジノ開始後には子供の出入り禁止。撮影も禁止となる。
日本食レストランも入っているが、ビュッフェ以外は別料金となる。
料理人はフィリピン人。コチラが日本人と知るや、やや緊張した面持ちとなる。
ここは「読書コーナー」。所蔵された各種書籍や雑誌類を読むことが出来る。
写真展示コーナー。プロのカメラマンが乗客を船内で記念撮影し、ココで展示・販売する。
簡易スタジオ撮影もあるので筆者も利用してみた。
この屋根付きリクライニングシートは潮風に吹かれて気持ちがいい。気温は洋上で15℃程度だ。
パターゴルフもあるので家族でも遊べる。
コペンハーゲンを夕方に出港し、翌日は終日洋上を移動するので船上でクルーズライフを楽しむ。
次なる寄港地はストックホルムだ。

(2023/6/26公開)3506

ゼンマイオヤジ

ゼンマイオヤジ

2023年になっても愛機ラジオミールがゼンマイオヤジを離さない。
でもロレもオメガもセイコーも、フジもライカも好みです。
要は嗜好に合ったデザインであればブランド問わず食いつきます。
『見た目のデザイン第一主義、中身の機械は二の次主義』

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2 Comments

  1. 鈴木隆浩

    タイタニックの沈没探検ツアーの悲しいニュースがありましたが、豪華客船の旅は憧れます。
    一度も経験がありません。
    けっしてそういったことが出来ないわけでもなく、健康的にも経済的に安定しているのに、
    ただ憧れているだけで行動していない自分がいます。
    どこにレンズを向けてもフォトジェニックばかりでしょうし、
    う〜ん、いいですねぇ〜。
    ロンジンのタイバーウォッチもすてき。(*^-゚)v

    1. ゼンマイオヤジ

      10年前のコスタクルーズ船(11万トン)の座礁・横転事故の大惨事は今でも記憶に新しいですが、現時点では22万トンクラス(8千人収容)にまで肥大化しているのが心配です。欧州クルーズは夏場運航のみで、海が荒れる秋冬は休みとなるようです。

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