『ブレス党宣言❹ミラネーゼの誘惑』

第4弾は通称、『ミラネーゼ・ブレス(以下、ミラネーゼ)』、について。

厳密に言えばメッシュブレスとミラネーゼは異なる。
その違いを即座に説明出来る御仁は正真正銘の『ブレス党員』でありましょう。
広義でのミラネーゼはメッシュブレスのカテゴリーに入ると言える。
なので、『メッシュ≒ミラネーゼ』、と言う解釈が巷での趨勢となっているとか。

嘆かわしい・・・

ミラネーゼの普及品。クラスプ位置をミリ単位でアジャスト出来るメリットは大きい。
上: OMEGA/Geveve 下:OMEGA Constellation

両者の違いを一言で言えば、

●ミラネーゼ=金属素材による『織物』
●メッシュ=小さな輪っか(リンク)の連結集合体

と言うのが筆者の解釈である。

典型的なメッシュブレス。リンクを詰めることは難しいので
クラスプ部分で長さ調整することになる。

ミラネーゼの語源は”milanaise”、つまり、ミラノの、ミラノ人の、と言う意味であり、再度一言で言えば、古来、イタリア中部地方の先住民エトルリア人の時代(紀元前)の装飾品に起源を有する。
そして14世紀以降中世ルネサンス時代からはミラノの金細工師達がネックレスやブレスレットを手巻きのワイヤー製で製作したのがその名の由来である。
しかし、現在ではミラノで生産されるものはなく、高級品として有名なStaib社はドイツ製で、手作業の工程も含む為に仕上げも繊細で美麗。
安価な機械生産式ミラネーゼは日本でも氾濫しているが全て極東アジアか中国製が中心である。

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Staib社のような高級ミラネーゼは別格として、普及品であればサイズアジャストが自在に出来る。何よりも薄くて軽い、そして、見た目もしなやかで気品がある。
メッシュブレスもそうだが、コマ数や金属織目が細かい程、上品な印象を与える。

と同時に、ややオヤジっぽい印象をも与えるが、真正のオヤジが装着するのであればオヤジっぽいと呼ばれることは『本望』である。
この夏はアロハシャツと組み合わせることで、『ドレスダウン3段活用』として攻めたいものだ。

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アロハシャツはドバイのテーラーで仕立てたワンオフモノ。
布地の発掘&購入もドバイの繊維スーク(市場)で行いテーラーに持ち込んだ。

シャツのデザインも自分で作成したので愛着もひとしお。

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左右二つの胸ポケットは敢えての『インナー式』をデザインした。
良胸の色柄が途切れていないので胸ポケットがあることは見た目では殆ど分からない。

これぞオーダーメイド、これぞインナーポケットの妙である。

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(2023/4/24公開)2147        ※ブログ内容は適宜、加筆修正しています。

ゼンマイオヤジ

ゼンマイオヤジ

2023年になっても愛機ラジオミールがゼンマイオヤジを離さない。
でもロレもオメガもセイコーも、フジもライカも好みです。
要は嗜好に合ったデザインであればブランド問わず食いつきます。
『見た目のデザイン第一主義、中身の機械は二の次主義』

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2 Comments

  1. 鈴木隆浩

    時計やカメラが趣味な人って、センスの良い人が多いですね。
    その中でもtommyさんは抜群にセンス良いなって思います。
    私の持っている父の形見のパテックは、ベルトサイズが変えられないのですが、
    変える方法ってあるんですかね?
    と言っても、ベルトをうまく説明できないので、この件の返信は入りませんよ。
    気を遣わないでくださいね。(^o^)

    1. ゼンマイオヤジ

      コメントを有難う御座います。これから梅雨前までが日本で一番良い季節。写真もファッションも楽しみたいところですが、中々海外に出れないのでまずは近場からでも実行あるのみですね。

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