【2022年の話題を独占した腕時計と言えばコレしかない】

全世界で発売日にカオスを巻き起こし社会問題にまで発展させた世相を表す代表時計。急騰するスピマスことオメガSpeedmasterを買えない腹いせに世界中が飛びついた『ギリ安価なオモチャ時計』である。昨年3月の国内販売日でも大混乱に陥り、警察までもが出動する騒ぎとなったことは記憶に新しい。その結果、発売が無期延期された曰く付き時計でもある。

【世界中が甘い罠にハマった】
Omega x Swatchコラボという従来の『禁じ手』に打って出たSwatch Groupの英断と勇気には敬意を表する。しかし、遂にパンドラの箱を開けてしまったが故の世界中で大混乱発生であり、転売価格では軽く10万円を超える異常さだ。これでは暫くは買えないかも、いや購入することは最早夢物語だろうと半ば諦めていた。そこに昨年後半からmoonSwatchカーが登場し、各地で突然のゲリラ販売や店舗販売も開始した。通常のSwatch2~3本分の価格であり、無理なく手が届く価格帯に加えてご本家スピマスの完全コピーとも言えるデザインの完成度を誇るので、その誘惑はAAAクラス。Swatch Groupとしても混乱を避ける為に安全対策を再考した結果だろうが、同時に話題性も担保するしたたかさは流石だ。

ダーク系のモデルが大人気であることと、原則として一人一本の購入制限の為にモデル選択の自由度は低い。今回の自分のチョイスは当日の在庫絡みの消去法からMISSION TO SATURN(土星)の茶色モデルとなった。水色Uranusとも迷ったが価格も比較的手ごろである為に何色でも欲しくなる。丸でMISSION TO SATAN(悪魔)、と思えるほどの『中毒性』を持つ危険なモデルではあるまいか。

そんな甘い罠に大勢の時計ファンがまんまとハマった時計。
それがmoonSwatchの「沼」である。



【NATOストラップの装着性は二の次だ】

オリジナルのNATOは貧弱とも言えるウレタン系素材であり、その屈曲性の悪さもあり即座にブラウンのジェームズ・ボンドNATOに換装した。これが見事にマッチすることとなり、手首上でのフィット感も大幅に改善され、Everyday Watchとして気兼ねなく使えるようになった。新素材バイオセラミックは植物由来のバイオプラスチックであるが、従来のプラスチックと軽さは変わらない印象だ。強度とソフトな手触りが売りらしいが、特に肌触りが良いとは実感できない。

moonSwatchの最大の魅力は洒落の効いたこのスピマスデザインに尽きる。
一言でプアマンズ・スピマスとは言い切れない魅力を秘めているのがmoonSwatchである。
11色全色揃えて誇らしげにSNS公開する猛者が登場するのも時間の問題だろう。

(2023/1/17公開)        ※ブログ内容は適宜、加筆修正しています。

ゼンマイオヤジ

ゼンマイオヤジ

2023年になっても愛機ラジオミールがゼンマイオヤジを離さない。
でもロレもオメガもセイコーも、フジもライカも好みです。
要は嗜好に合ったデザインであればブランド問わず食いつきます。
『見た目のデザイン第一主義、中身の機械は二の次主義』

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