“入梅前日の「縮景園」でVoigtländer21mmを三段活用”

【広島県立美術館と縮景園でライカM11+カラスコ21mmで撮る】

縮景園とは江戸時代の初め(1620年)、当時の広島藩主・浅野家が作らせた歴史ある庭園だ。
原爆で全壊したが、戦後の復旧で昔の姿を取り戻して市内の「名所」としても有名である。
桜や紅葉は勿論、この時期は新緑や紫陽花を代表とする草花の美しい景色を楽しむことが出来る都会のオアシスとなっている。

***

縮景園に隣接して県立美術館がある。
この日は開催中の「生誕120周年サルバドール・ダリ展」が最終日ということもあり、予想通り観客の多い中、カラースコパー21mmの三段活用を携えて久々に美術&庭園鑑賞に行って来た。

X100シリーズやGFX100RF、ライカQシリーズの単焦点式カメラも良いのだが、28mmや35mmスタートでは「拡大クロップ」が出来ても、逆方向への広角撮影が出来ない。
海産物は「甲殻派」、レンズも「広角派」の自分としてはそれがどうしても受け入れることが出来ない点だ。

その点、レンズ交換式カメラのM11であれば1.3倍、1.8倍の撮影が画質を落とさず出来るので、
軍艦部のFnボタンにはこの機能を割り当てている。
これで広角レンズの21mmのレンズであれば27mm、38mmの「簡易式トリエルマー」を随時楽しめる訳で重宝しているが、巷ではあまり話題にならないようだ。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
広島電鉄の路面電車を「八丁堀駅」で白島線に乗り換える。
乗換券をもらえば1時間以内であれば追加料金なしで利用できる。
白島線は全長1.2キロで駅も5つしかない。当日の車内はガラガラであった。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
早速、路面電車の車窓から「俄かトリエルマー」で撮影する。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
まずは県立美術館へ向かう。
ヴィヴィアン・マイヤーではないが、こうした自画像写真は必ず撮っている。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
昨年の没後50周年を記念して全国で木村伊兵衛展が巡回で開催中。
当地では今年12月から開催予定。
「ライカの名手」の到来を心待ちにしている。

***

【ダリ展は撮影出来なかったが、2階常設展では一部作品のみ撮影OKなので参考まで】

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
小林千古(1870-1911)、「ミルクメイド」1897年油彩
ミルクメイドとは乳搾りをする女性のことだ。
広島県廿日市に生まれ、アメリカへ出稼ぎで渡り、そこで美術を学んだ。
広島県はハワイ移民数の多い県としても有名で、千古も18歳(1888年)で

ハワイ経由で移民船で渡米し、カリフォルニアの美術学校で基礎技術を学んでいる。
今から137年も前のことだ。凄い熱意と冒険心あふれる青年であったことだろう。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
フランシス・ピカビア(1879-1953)、「アンビトリテ」
ギリシア時代の女神を表題とする作品。
古典的な図像を新しい絵画表現で描いて見せた。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
(重要文化財)伊万里色絵花卉文輪花鉢(柿右衛門様式)
江戸時代17世紀後半に佐賀県有田で作られた柿右衛門様式の磁器は欧州に輸出され、絶大な人気を得た。
この作品は今のドイツ・ザクセン州に相当する「アウグスト強王」がかつて所有し、

そのマークが裏に刻まれているそうだ。
「アウグスト強王」については後日、ドレスデンと共に紹介する。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
「伊万里柿右衛門様式・色絵馬」
2体の色絵馬が展示されているが、今のところ世界で6体しか確認されていない。
ここで展示されている2体はフランスからの里帰り品だ。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
美術館2階から撮影したロビー風景。
ガラス越しに美術館と繋がっている「縮景園」が見える。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
有名な太鼓橋である「跨虹橋. (ここうきょう)」。
中国の杭州西湖にある 蘇堤にかかる六橋と長い堤を縮小して造られたという。
これで21mmx1.8倍率なので38mm相当の画像となるが十分に解像されている・・・
なんて言うとそれっぽいけど、こんな小さなフォトログ上の画像では関係ないね。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
瞬時のスナップで手前の人物がピンボケしているが、それもまた味というものだ。
商業写真家ではないんだから、撮った瞬間の画が自分で納得できればそれでよい。

自分にとって写真の神髄とは「撮影するプロセスとその記憶」にあると思っている。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
1.8倍の38mm相当で撮影。21mmレンズでこうして撮れるのが三段活用の面白さだ。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
茶室でデモンストレーションの様子。1.3倍で撮影。
縮景園ではこうした「イベント」も開催される点が人気の一つになっている。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
縮景園も半分以上は外国人観光客で一杯だった。
英国ウェールズから来たというご夫妻と話したら、有名な某大型クルーズ船で日本国内を移動中だと言う。
確かにクルーズ船による旅行は移動や宿の手配が不要なので効率的に観光できる。

広島では宇品港に停泊しているそうだ。
クルーズ船観光客は例外もあるが、基本は停泊中にグループ観光も個人行動も可能だ。
クルーズ船ならロシアでもビザ無しでも行けるんだよ。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
錦鯉が泳ぐ本格的な日本庭園の光景は外国、
特に欧米ではまずお目にかかれないので誰しもが見入っている。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
丁度小雨も降ってきた。紫陽花には好都合な撮影日和の季節到来というところだ。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4
カラスコ21mmF4のレンズでもデジタル三段活用で色々と愉しめる。
背面モニターを使えば最短撮影距離は50cmまで可能だ。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4

***

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4

日本初、新しいJR広島駅ビルの2階部分に路面電車が進入する高架橋の工事も山場を迎えている。

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4

駅ビル側から眺めた光景。
新しい路面電車のプラットフォームは4つあることが分かる。
今年8月の平和記念日前の完成を目指しているらしい。

JR改札を出ると直ぐにこの光景になるとは想像できない現実が眼前にあるのだ。
劇的な変貌を遂げた広島駅ビルはこれから色々と話題になるだろう。

***

.

ライカM11 + Voigtlander Color-Scopar 21mm F4

.

.

人の記憶は必ず薄れる。
薄れた記憶は写真が救う。
カメラは記憶のタイムマシン。

.

(2025/6/20公開) 156600       ※ブログ内容は適宜、加筆修正していいます。

ゼンマイオヤジ

ゼンマイオヤジ

2024年になっても愛機ラジオミールがゼンマイオヤジを離さない。
でもロレもオメガもセイコーも、フジもライカも好みです。
要は嗜好に合ったデザインであればブランド問わず食いつきます。
『見た目のデザイン第一主義、中身の機械は二の次主義』

おすすめの関連記事

1 Comment

  1. 鈴木隆浩

    21㍉の三段活用、確かに私などは、全く意識がなかったです。
    今度、そういうことも意識的にやりたいなって思いました。

鈴木隆浩 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です