購入後3年半を経過して「New Balance CM996OG」のヒールをリペアしたので備忘録として記録することに。
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996と言えば1988年に誕生以来、ロングセラーを誇るNew Balance(以下NB)の看板モデルである。その大量生産とコストダウンを武器にして、今や街中で石を投げればNBに当たる程、老若男女問わず愛用されている。ナイキとアディダスの両巨頭に対抗して、ユーザーの裾野の広さと手ごろな価格帯、そして幅広い販売網で真っ向勝負しているのがNB だろう。個人的には市中でのNB発見率は数あるスニーカーの中でもダントツに多いと思われる。
一方、自分は自他ともに認める『ナイキ党』である。長年、NB への興味は皆無であったのだが、5年前にこの「CM996OG」が限定発売されたのを見て、一発でその両足色違いのデザインに魅了されてしまったことはナイキ党員としては甚だ不覚である。心の奥底では名作と呼ばれる996に一度は足入れてみたいという興味はあったのだが、金太郎飴のようなNB の画一的デザインには元来食指が動かない。しかし、結果的にはお世辞抜きで996のラスト(=足型)は自分に適合し、快適な日々のウォーキングシューズの一役を担っている。但し、インナーソールの交換がマスト、と言う条件が付くが。その「マイ996」も3年半の愛用を通してアウトソールのヒール摩耗が進んだ為に、今回は大事を取ってヒール部分のリペアを急ぐことにした。例えれば「17連戦中のANGELS大谷選手に一日休養を取らせる」ようなものだ。転ばぬ先の杖。
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ヒールの摩耗は両足の外側というのが一般的で正常な摩耗箇所でもある。今回、その修理方法を熟考した結果、やはりプロによる部分補修を依頼することを選択した。市販の「シューグー(ShoeGoo)」を使ったDIYでも安価に対応できるが、経験上からも仕上がりの見た目含めてプロによる補修がベストだと言えるだろう。今回は近場のミスターミニットでお願いしたところ、費用は税込3,080円となった。昨年10月以降の値上がりで以前の価格より割高となってしまったのは仕方ない。円安とウクライナ戦争の余波がヒールリペアにまで波及している訳だ。
仕上がりは予想通りであり、これでヒール部分はあと2~3年は十分に耐えるだろう。尚、今回のリペアを機に購入後初めて996を温水で丁寧に手洗い後、洗濯機で脱水、自然乾燥させたのだが、衣類用の中性洗剤を使ったところ、人工皮革部分の色落ちと毛羽立ちが一部で消え失せてしまった。後にNew Balance店舗で聞いたところ、丸洗いによる色落ちや色移りが不可避の為にNBとしては推奨しておらず、代わりに社外品Sneaker Labの専用クリーニングシートや同ブラシ(=NB実店舗で販売中)を使うことを勧められた。これからクリーニングを検討している方は慎重に検討することを注意喚起したい。
尚、YouTubeでもSNKRSについての様々なクリーニング動画があるので興味ある方は是非ご覧あれ。
NB公式ページの説明はコチラにあるので参考まで。
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スニーカーと雖も補修すれば長く愛用出来ることは意外と知られていない。
今回のような「後補修」と、新品時に行う「予防修理」を行う2タイプがあるが、特に前者では早め早めの補修が結果的には幸いする。それ以前に、汚れたスニーカーほど見苦しいものはないので、可能な限りコマメにクリーニングすることが大前提である。
お洒落は清潔な足元からが鉄則ですね。
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(2023/5/01公開)2316 ※ブログ内容は適宜、加筆修正しています。
カメラと時計だけでなく、こういったシューズ系にも詳しいのは、本当にすごいです。
なかなか私には、そこまでの蘊蓄は、語れないです。いつもながらですが、脱帽。
コメント有難う御座います。経験上、一番手強いのは靴の「ラスト」です。3D形状であるが故に十人十色の世界なので散々泣かされて来ました。自分に合う靴は大切にしたいですね。
憧れの996、いいですねぇ!576を履きつぶしましたが、やっぱり996には憧れます、イイナァ。
昔はナイキ党の端くれでしたが、NB、ディアドラ、プーマにトッズと雑食無党派になってしまいました。
(ナイキ、販売店絞っちゃったから…)
ラストの件、仰る通りで自分はコンバースは合わないです。難しいッスね。
ナイキ党員から無党派層になれば収拾がつかなくなりそうなので、僕の場合、適度な「党員縛り」は「沼」回避観点から奏功しているみたいです。