【独創の真俯瞰撮影】
東京と米ロサンゼルスを拠点に活動する航空写真家の世界的第一人者である、まいけるひとしさんの写真展が東京に続いてライカ松坂屋名古屋店でも3月11日から開催中。本写真展では、まいけるさんがヘリコプターで被写体の5000フィート(約1500m)上空から真俯瞰で撮影した作品13点が展示されている。
名古屋での開催に伴って3月11~12日の両日、ご本人によるトークショウが開催されたので出席してきた。展示会は7月6日まで開催中なので、是非実際のプリント写真をご覧下さい。真俯瞰(まふかん)撮影はテーブルフォト等で料理を真上から撮影することで目にした方も多いと思うが、それを空港や都市の真上からヘリコプターで3次元の空中から撮影した写真であります。写真の奥行をなくし、写っている被写体がすべて同一面に存在している平面的(2次元)な構図で撮影するアイデアもその技術も想像を絶するが、そんな撮影に関する貴重なお話を聞く機会を得た次第。刻々と移りゆくトワイライトゾーンの光の中で、ヘリコプター内の気圧変化と騒音と振動の中で構図を決めて撮影する逸話を聞くと、まるで『修行僧』が過酷な環境と向き合う姿を連想してしまった。
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【意外な空港上空からの撮影許可】
治安観点から空港の上空はてっきり飛行禁止区域だと思っていたのだが、正式に許可を取得すれば飛べるということも今回初めて知った。但し、5000フィート以下での飛行は禁止とのこと。まいけるさんへのインタビュー詳細と動画はライカストーリーにも掲載されているので、是非コチラの記事もお読み頂きたい。インタビュアーは時計好きなら誰でも知っているモノ・ライターの「ガンダーラ井上」さんなので絶妙な質問を投げかけているのも非常に愉快・痛快である。
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まいけるさんの話で記憶に残った点(表現は違うが僕の理解を書いてみる):
1)好みの写真は必ずプリントして部屋にピンアップでもいいので飾ってみること。
サイズは問わない。2Lサイズでも何でもよい。ジェットプリンターでもよい。
写真をプリントで見るのと、モニターで見るのとでは感じることが全く異なる。
兎に角、それを繰り返して写真と向き合う時間を増やすこと。
2)カメラは常に持ち歩くこと。カメラがないと写真は撮れない。
3)写真は(特にプロは)オリジナリティが全て。ヒトの真似では駄目。
自分の場合には真俯瞰での航空写真撮影という新境地に辿り着いた。
4)アポズミ35mmF2は平面を平面として撮影できる唯一のレンズ。
どんな中判レンズでも他社製レンズでも中央部が歪む。
35mm広角で平面を歪みなく撮れるのはライカのアポズミのみ。
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展示中の作品は数量限定で販売もしているそうだが、まずは百聞は一見に如かず。
この貴重な機会に是非、皆さんも自分の眼で素晴らしい作品を味わってみては如何だろうか。
◆ライカ松坂屋名古屋店
愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 北館3階 Tel. 052-264-2840
期間:2023年3月11日(土)- 7月6日(木)
(2023/3/23公開)1291
tommyさんもアクティブですね。私はあちこち行くほど活動的ではないので見習いたいと思っています。
SL2もたしかにかっこいい。
アポズミ35は、いまだに手元に来ないのですが、こうやって評価しているプロの言葉を聞くと
やっぱり買っておくべきレンズなんだなと思いました。
(でもね、ヘタッピが持つべきレンズではないですね。(^^; )
M11を直営店で購入して良かったと思える一つが、こうしたトークショウの案内を毎回連絡頂けることです。アポズミは解放から写りも良いのでしょうが、普通のズミクロンでも、はたまたアポランターやF1.4のフォクトレンダーでも好みのレンズが一番だと思います。ライカライカと草木もなびくご時世ですが、僕はもっと大らかに写真撮影を楽しみたいと思っています。
私もM11もアポズミ35(まだ手元には来ていませんが)も直営のライカ銀座店で購入したのですが、
購入後1度もそういったアナウンスはないです。どしてだろ?
案内が来たとして、行ける行動力があるかどうかですけど。(;^ω^)
以前、ライカQの撮影セミナーや昨年は中望遠レンズを借りての動物園フォトウォークにも参加しました。
年間で各種イベントを開催してくれるのもライカ流の「戦略」だと思います。