【FRGMT BWレシピ公開が僕のモノクロへの関心を引き寄せた】
2025年12月20日、藤原ヒロシ氏が率いる「fragment design」とFUJIFILM GFX100RFがコラボレーションした「GFX100RF FRAGMENT EDITION」の予約が開始される。いくつかの特別仕様と外観上の特徴もあるのだが、僕が気になったのは、富士フイルムの公式説明によると、「ACROSをベースに、画質設定を予め調整した独自のFSレシピ:FRGMT BWをフィルムシミュレーション設定にプリセット」、「藤原ヒロシ氏が思い描いた、硬い階調で際立つ陰影と荒々しい粒状感を実現」したことである(※太字部分は富士フイルム公式ホームページより引用)。
加えて、「FRGMT BW」のフィルムシミュレーション(以下、FS)レシピ詳細も公開されていたので、早速、僕のX-Pro3にインストールして撮影してみた。
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【僕は個人的な理由から、通常、モノクロ撮影はしない主義だ】
写真の原点はモノクロームにある。
その歴史も表現性も芸術性も自分なりには咀嚼している積りだ。しかし、僕が撮影する際にはあくまでも色表現に拘ることと、個人的理由から詳細は差し控えるが、モノクロ撮影は通常は行わない。そんなことはどうでも良いことだが、今回の「FRGMT BW」のレシピを見て、一度コイツで試してみるか、という気まぐれな衝動と興味が沸々と湧いてきた。
優柔不断を、時には「君子豹変す」とも言う。勝手な解釈だ。
早速、レシピ通りのACROS設定をFSに組み込んで撮影してみた。
ISOとSSは共にオート。それ以外は露出設定+1/3も含めてレシピ通りだ。
丁度良い機会なので、ソフトで豊かな諧調で定評があるACROSをベースとした
「FRGMT BW=藤原ヒロシバージョン」で試写してみたので作例を掲載する。
FRGMT BW FSレシピ
フィルムシミュレーション:ACROS(ノーマル)
グレイン・エフェクト:強・大
トーンカーブ(ハイライト):+4
トーンカーブ(シャドウ):+2
シャープネス:-4
高感度ノイズ低減:-4
明瞭度:+5
露出補正:+1/3
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結論から言えば、この「FRGMT BW」のFSレシピは森山大道氏や中藤毅彦氏らに代表される極端にコントラストの強い諧調やザラザラした粒状感までには振り切ってはいない。これはあくまで個人的感想だが、「ライカモノクローム」などとは一線を画し、そこはACROSをベースにしただけに富士フイルムの矜持が込められ、「適度なアレ・ブレ・ボケ感」を楽しめる設定だと感じている。興味ある方は実際に試してみて、その違いや特徴を実感してみる価値はあるだろう。
以下の作例はレタッチなども一切加えぬ全てが「JPEG撮って出し」だ。
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僕は撮影した画像を現場でいちいち見ないことにしている。
シャッターを切ったら、即座に次の対象を狙う。
そして帰宅後にモニターで画像を確認してみた。どうだろうか。
ブログのような小さな画像では分かり難いが、ACROSらしい上品で美しい諧調と粒状感に加えて、やや「力感」のある画質設計と感じる。既に僕のX-Pro3のシミュレーションに加えたので、今後は夜間撮影も含めて「FRGMT BW」の表現を試してみたいと思っている。
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脳内記憶は必ず薄れる。
薄れた記憶は写真が救う。
カメラは記憶のタイムマシン。
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(2025/12/09公開) 160000 ※ブログ内容は適宜、加筆修正しています。

たしかにtommyさんのブログでモノクロは見たことがなかったと思いましたが、今回は初でしょうか?私は、ここ1年、RAWからの現像なので、これはカラーで、これはモノクロで、と気分によって変えてしまってますが、今回のブログをみて、藤原ヒロシレシピ、いいなあって思いました。
ご指摘の通り、今回は初のモノクロ写真のみを掲載しました。
これからも気が向けば「FRGMT BW」のレシピに更に手を加えて利用するかも知れません。