『松本零士さんを偲んで。オメガ時計博物館の思い出』

先週13日に松本零士さんの訃報に接した。
僕にとっての松本さんの思い出は『宇宙戦艦ヤマト』でもなければ『銀河鉄道999』でもない。時計愛好家として氏の愛したオメガ・スピマスことスピードマスターと彼の「スイス時計旅行記」である。

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1995年5月に松本さんは念願のスイス取材旅行でお嬢さんと共にジュネーブ空港に降り立った。その顛末を記したのが1999年1月30日初版発行となった『時の歯車』(NHK出版)である。当時、インターネットはまだまだ夜明け前の時代であり、もっぱら雑誌や時計関連の本が重要な情報源。中でもこの本はスイス訪問を夢見ていた僕にとっては丸で玉手箱を開けたがごとく貴重で新鮮な情報の宝庫であった。何度この本を読み返したことだろう。その集大成が2006年1月のオメガ博物館訪問として自分の夢を実現させたことだ。松本さんの訪問から10年遅れだが、ビエンヌの地に立てたことは感無量であった。
詳しくは僕の時計聖地巡礼記・『オメガ博物館訪問記』をご覧いただきたい。

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今回は松本さんを偲んでオメガの本拠地であるビエンヌ訪問を当時の写真で振り返りたい。
因みに撮影機材はFUJI FINEPIX E510のコンデジである。ミラーレス誕生前でデジイチもまだ黎明期の時代だ。思うように撮れないE510と格闘していた当時が懐かしい。

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僕のスピマスは自動巻きの逆パンダタイプだ。Hodinkeeの記事によれば、Valjour7750ベースのこのモデル3511.50.00は1990年代に略日本向けに独占的に販売されたらしい。ローターが今でも勢いよくブルブルと時計を震わせながら巻き上げるさまは手にしていても楽しい。1992年に社内の売店で購入したのだが、このスピマスが日本向けなんてことはこの記事で初めて知った。

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お嬢さんとオメガ社長ハンス・クルツさんとの写真も懐かしい。
1995年だから当時松本さんは57歳。流石にお若いですね。(同書111頁から)

余談だが上記写真で紹介されている螺旋階段は、正確には『オメガ博物館の吹き抜けの階段』ではなく、オメガ本社工場の建物ロビーにあるものだ。この頃の博物館の建物は道路を挟んで本社工場の反対側の別社屋1階にあった。

筆者も同じ螺旋階段を下から上方向に撮影した。本にある写真は上から下方向を撮影したもの。その一番下、即ちロビーフロアには以下の写真のような『地球時計』がある。
尚、現在オメガ博物館は新装リニューアルされている。
最新情報はコチラをご覧あれ。

如何にもヨーロッパ建築らしい美しい螺旋階段は迫力満載。
本当は上層階から下向きに撮影するのが『鉄則』だが、その許可も余裕も当時の僕にはなかったなぁ。
これがその『地球時計』。判読方法をご存知の方がいれば是非教えて頂きたい。

受付も落ち着いたのんびりした雰囲気で心地良い。
全ては今から17年前の光景であるが・・・

当時のオメガ博物館の正面玄関。この日の気温はマイナス8℃でビエンヌ駅から歩いてきた。
博物館内部の展示品に圧倒され、アドレナリンは出まくり。他の見学者はいない。
僕一人の為にOPEN頂いた幸運とご配慮に今でも感謝しています。
当時、ガイド役でお世話頂いたピーターさんPeter Schneider
今は引退されていると思うが、お元気でいて欲しい。右の筆者も若いなぁ。
2023年2月13日 85歳没、本名松本 晟(あきら)さん
心よりご冥福をお祈りいたします。

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(2023/2/21公開)406           ※ブログ内容は適宜、加筆修正しています。

ゼンマイオヤジ

ゼンマイオヤジ

2024年になっても愛機ラジオミールがゼンマイオヤジを離さない。
でもロレもオメガもセイコーも、フジもライカも好みです。
要は嗜好に合ったデザインであればブランド問わず食いつきます。
『見た目のデザイン第一主義、中身の機械は二の次主義』

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2 Comments

  1. 鈴木隆浩

    素敵なブログでした。
    私もスピマス大好きです。
    ちなみにトリプルカレンダーのAM/PMも持ってますが、
    あれはスピマスの仲間なんですかね?(^ε^;)えっと、コメント返信、しなくていいですよ。

    1. ゼンマイオヤジ

      トリカレをお持ちなんですね。勿論、立派なスピマスです。手巻きプロフェッショナルだけが注目されやすいですがスピマスのバリエーションは豊富ですね。男性なら一度は憧れる時計だと思います。

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