“炎天下の「アンコール・ワット」でフォトウォーク”

【京都は木造、アンコール・ワットは石造の巨大寺院群】

紀元後1113年から約30年間で建立されたと言われるクメール王国の反映と栄華の象徴。
水の都として栄えたシュムリアップ地方には大小100を超える石造寺院が建造された。
その中で最大の寺院がこのアンコール・ワットである。
南北に約1300m、東西約1500mの堀で囲まれた東南アジア最大の石造伽藍であり、
暑さのせいで時間との勝負であるが、念願のフォトウォークをする旅を実現した。

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訪問時の日中の最高気温は40度を超す強烈な暑さだが、石造の為か寺院内部はやや涼しく感じる。それでもこの暑さの中では長時間の見学は気力体力の消耗も激しいので、見学するタイミングは午前中と午後3時以降に絞った。熱中症を避ける工夫は色々と必要だろう。
今回の撮影機材はOLYMPUS E420とCASIO EX-ZR100。まだまだ十分に使える。
どちらも機動力重視のSNAP SHOOTERだ。

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観光客は誰しもこの西塔門から内部へと入って行く。
西塔門をの階段を登る時には内部の尖塔が全て隠れる景観となる工夫など、色々と「隠し味」が凝っている。

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西塔門をくぐると船を表すナーガ(蛇神)の欄干が両側に続く独特の世界観が楽しめる。
E420もZR100も自然な発色を表現してくれるので、良くも悪くもスマホにも通じる色味とでも言えようか。それでもスマホとの最大の相違点は写真の奥行き感がより重厚で立体感を感じる点だろう。何よりも魂を吸い取られるような迫力のアンコールワットを撮影する感動はかけがえのないものであり、至福の時間となる。

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西参道を進むと両側には「聖池」が配置され、正面中央には3つの尖塔が見えてきた。
カンボジア国旗にも採用されている光景がここにある。
世界中に知れ渡ったアンコールワットの遠景に早くもシビレル。
現地時間午前10時過ぎ。この時点での外気温は37℃、湿度38%程度であったが、
この後、気温は40度前後となり強烈な日差しによる体力消耗が激しくなる。

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アンコール・ワットの本堂に入る前に「十字テラス」と呼ばれる段差を進む。
ここでも両側にコブラのようなナーガ(蛇神)の欄干が続いている。
ここまでの西参道は大海を渡ってきたという意味も込められており、
「十字テラス」により本堂は一段と高い場所に建立されている

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「十字テラス」から今まで歩いてきた西参道を振り返った光景だ。
両側に「聖池」があり、中央遠方には「西塔門」が見える。

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中心部に入るといよいよ第一回廊から第三回廊、そして十字回廊や中央祠堂を見学する。
膨大な数のレリーフや女神像「デバター」が集う豪華絢爛で妖艶な世界が広がっている。
ジックリと見学するとなると数日は必要になるかも知れない。
アンコール・ワットは壮大で妖艶な巨大美術館でもあると感じる。

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第三回廊は「神々の世界」と言われる高所にある為、第二回廊から更に13mの階段を登ることになる。人々の服装からも分かるように「聖地」であることと同時に、
日焼け防止観点からも露出を抑えた服装が要求される。とにかく暑いのだ。

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第三回廊への階段。中央祠堂を囲む4基の祠堂を目指して登る。

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「十字回廊」にある沐浴池。
かつて水で満たされた姿は今はもう見れないが、そんな姿を想像するだけでも感動する。
地上約30mの場所に水で潤した技術力は当時の高度な文明を誇示・物語っていたことだろう。

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第一回廊の壮大なレリーフに圧倒される。
訪問時には事前に観光のポイントやその意味するところを多少なりとも「予習」するべきだろう。
「丸腰」で訪問すると何が何だか分からぬ間に通り過ぎることになる。
「現物現場主義」重視で、訪問した経験自体に意義を見つけるのであればそれも一興ではあるが、一生に一度の訪問となれば話は別だろう。

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第二回廊内にある4体のデバター(女神)。
4人の異なるヘアスタイルが興味深い。
アンコール・ワットには約2000体の妖艶なデバター像があると言われているが
どれもが表情豊かで異なる点が面白い。

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仏像も安置されているが、これは後年に設置されたものだ。

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不規則に敷き詰められた巨石の石畳にも、構造的な意味があるそうだ。

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「聖池」から眺めたアンコール・ワット中心部。
中央の一番高い塔が中央祠堂、その四隅に4つの尖塔があるのが分かる。
中央から見れば3つの塔だけが見えたりすることになる。
昔、足立区にあった「4本のオバケ煙突」を連想するのは自分くらいだろう。

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暑さを避けて「聖池」近くの日陰で休む観光客の姿も多い。
自分もその一人に加わることにしたのだが、広大な敷地の中では暑さが一番の大敵だろう。

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【夕陽を見に再度、戻ってきた】

生憎とこの日は曇り空で夕陽を浴びる姿は観れなかったのだが、夕方になると続々と観光客が集まってくる。個人的には朝陽をアンコール・ワットで見て、夕陽はプノン・バケン山で満喫する方が効率的かも知れない。
それでも冒頭写真のように、曇り空でも外堀に映る姿も写真映えするポイントには違いないだろう。

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アンコール・ワットの建造から半世紀後には、
更に巨大な王都「アンコール・トム」が造られた。

次回は3km四方の城壁に囲まれた、より広大なる「アンコール・トム」でのフォトウォークに続く。

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薄れる記憶は写真が救う。
カメラは
記憶の
タイムマシーン。

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(2024/11/22公開)68000    ※ブログ内容は適宜、加筆修正しています。

ゼンマイオヤジ

ゼンマイオヤジ

2024年になっても愛機ラジオミールがゼンマイオヤジを離さない。
でもロレもオメガもセイコーも、フジもライカも好みです。
要は嗜好に合ったデザインであればブランド問わず食いつきます。
『見た目のデザイン第一主義、中身の機械は二の次主義』

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