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52kgの”ブルーマリン”

3月中旬。
来週の釣りのスケジュールをあれこれ考えていた時だった。
突然、1件のLINEメッセージが届く。開いて思わず度肝を抜かれた。
HANFとも親交の深い釣り仲間の「ショウさん」からの突然の釣果報告だった。
トンジギで、トンでもない魚が釣れました」とダジャレが笑。
しかしそこには確かに、”トン”でもないモンスターが映っていた。
すぐにショウさんに電話。彼からのレポートを元に、HANF BLOG特別編としてお送りします。

その日の早朝、ショウさんは単独で南伊豆の遊漁船「もき丸」に乗っていた。
釣り目はビンチョウマグロ(標準和名:ビンナガ)。胸ビレの長い姿から「トンボ」の愛称があり、それをジギングで狙うことから「トンジギ」と呼ばれる。
シーズンとしては11月〜3月頃がメイン、黒潮が接近する海域で狙える釣りで、この南伊豆沖もトンジギのメッカとして知られている。

遊漁船「もき丸」。同船の公式サイトより引用

まさかの巨カジキのヒット

ここ連日は10キロ前後クラスのビンチョウマグロが好調との情報で期待していたが、今日に限っては「もき丸」も、他の出船している遊漁船もあまり釣果は芳しくない様子。
船中では17キロ、26キロの良型ビンチョウマグロが2尾、釣れていた。

朝5時の出港からすでに昼の12時を過ぎた頃、未だ自身にはアタリなし。
潮の流れの速さは2.2ノット、ドテラ流しの釣りということもあり、船長からの指示があったタナ(水深)100メートル前後より多めの150メートル程度に糸を出し、100メートルの層に長い時間ジグがいるように心がけてみた。経験上、マグロはフォールでのアタリがほとんどなので、フォール中のバリエーションをいろいろ変えてチャンスを伺うイメージで誘っていた。

すると突然、フォール中のジグがふわっと浮いて止まるようなアタリが!

アタった瞬間、慌てて直ぐに巻きアワセを入れる。
すぐに強い引きは無く、重い感触。
あれ? 誰かのラインとオマツリしてしまったか!? と思った次の瞬間、ジジジーッ!! と一気に100メートルくらいラインが出され、その遠く先でカジキが水面をジャンプ!!
予想外の魚がヒット!! しかもデカそうだ!

モンスターとの限界ファイト

船にいた他のアングラー達も投げていたルアーを回収してくださり、そこから船では自分だけの単独ファイトが始まりました。
予想外の大物のヒット。ものすごいパワーで走りまわるカジキ。
自分のタックルセッティングはあくまでもビンチョウマグロ用。
船長のフォローもいただきながら序盤は慎重に魚を寄せてくることを試みる。
リールを巻き続けリーダー部分まで回収しても、寄せられたカジキは何も感じてないくらい優雅に泳いでいる様子で、次の瞬間には突然のダッシュで100メートル、150メートルと沖に向かって走り、無情にもリールからラインが出されてしまう。

カジキの体力は底なしか…?

船に寄せては沖に走られる。これを何度も繰り返し、カジキがヒットしてからファイト時間は1時間を過ぎていた。

それは、6回目の試みでカジキを船に寄せた時だった。

これが最後の勝負とばかりに、リールのスプールを指でガッチリ抑え、リーダーを手で手繰り寄せる。その一瞬の隙を逃さなかったのが、船長と同船していたベテランのアングラーの2人だった。カジキにモリを入れてくれて、なんとか船に引き上げることができた。
自分の体力も限界をとうに超えており、釣りあげた瞬間「うれしい」よりも「ホッとした」というのが本音。

姿を見せたブルーマリン

キャッチしたのは52キロのカジキ。別名”ブルーマリン”。
体が真っ青に光り輝くところから、そう言われている。

キャッチしたのは52kgのカジキ。別名”ブルーマリン”。
ショウさん本人と比べてもこの大きさ。南伊豆にはもっと大物もいるそう。
ヒットルアーは「鉄ジグ Wiggle Rider 300g(color:NAKUI GLOW)」
寄港したあと、釣った魚を捌いて皆で分け合った。

帰港直前のラスト1時間の貴重な時間を自身のカジキとの単独ファイトに使ってしまい、その間は竿を仕舞って協力してくれた同船のアングラー皆さんへの感謝の気持ちを込めて、沖上り後にはカジキを捌いて、皆さんにもお土産として少しずつ持って帰ってもらいました。

今後の目標は

渓流トラウトや、オカッパリのバス、シーバスからオフショアでの釣りまで広く楽しんでいる、まさに”Have a nice fishing!!”しているショウさん。次は100キロクラスのクロマグロを釣ることを目標に東北エリアへの遠征も計画しているようだ。国内だけでなく海外での大物釣りの遠征にも注目しているとか。

次のタイミングではぜひHANFチームもご一緒したい。

<アングラー プロフィール>

●名前:ショウさん (INSTAGRAM
幼少の頃よりバスフィッシングにのめり込み、近年は霞ケ浦エリアでのボートゲームの大会にも参加している。HANF TAKAとは渓流やシーバス釣りなど共にするマルチアングラー。釣り歴は40年以上。
●よく乗る船
松鶴丸(大原)、新勝丸(河津)、滝丸(小湊)、梅花丸(飯岡)、もき丸(南伊豆)、あかね丸(久米島)、大洋丸(石垣島)、釣り船YAZAWA(那覇)
●タックルデータ
ROD:TAKAMITECHNOS MOZ624LM
REEL:スタジオオーシャンマーク BLUEHEAVEN L50V Ⅱ Hi/R S2T-BG大田ガレージモデル
LINE:PE3号リーダー60ポンド
LURE:鉄ジグ Wiggle Rider 300g(color:NAKUI GLOW)




TAKA

TAKA

HANF 営業企画・WEB更新担当。幼少期に里川でバッタを餌にウグイ釣りからスタートし、20代はファッション業界の波に溺れて夜遊びで釣りから離れるも、現在は渓流からエリアトラウト、シーバス、オフショアでは根魚から青物まで釣りをマルチに楽しむ。

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