2026.2.19 荒川中流域 バチ抜け×ランカー
── 春を告げる爆風の夜に、Tokyo Bayの漢が魅せた一発 ——
2026年——
今年もついに、バチ抜けのシーズンが本格的に幕を開けた。
東京湾奥エリアをホームとするシーバスアングラーにとって、
満月大潮から後中潮へと移ろうこの潮周りは、胸の鼓動が自然と早まる特別な時間だ。
今夜は抜けるのか。
どの河川が先に始まるのか。
サイズは出るのか。
頭の中は常に“バチ”のことでいっぱいになる。
それはもはや——
「バチ抜け狂騒曲」と呼ぶにふさわしい季節なのである。
川面に揺れる細い生命体を追い、
シーバスはレンジを上げ、時に狂ったように捕食を始める。
そしてその瞬間を、アングラーはただひたすら待ち続ける。
そんな2026年2月。
HANFクルーとも親交の深いアングラー、tamachikunから一本のレポートが届いた。
舞台は彼のホーム——
荒川中流域。
爆風という厳しい条件下でありながら、
地形、風向き、潮の走りを読み切り、
彼が選択したのは“待ち”ではなく“攻め”。
そしてその答えは、
ランカーシーバスという形で水面に現れた。
フィールドを読み、潮を掴み、一瞬の時合を射抜いたその一部始終、
2026年・湾奥バチ抜け狂騒曲の幕開けを見事に飾った彼の一夜を、ここに紹介する。
冬から春へ季節の境目──
東京湾奥の河川が“バチ抜け”の兆しを見せるこの時期は、フィールドが一変する。水温が上がり始め、ベイトの動きが活発になる。そんな季節の気配を感じ取り、tamachikunは荒川中流域へと足を運んだ。
この日は爆風予報。
冷たい北風が河川を吹き抜け、体感気温はぐっと低い。だが、湾奥の河川は曲がりくねっているゆえ、どこかしら風裏が存在する。このエリアを知り尽くしたtamachikunは、仲間と2人、風の影を求めてウェーディングを選択。
向かったのは、満潮時に陸地がなくなる独特の地形が特徴の中流域ポイント──
風裏のおかげで釣り自体は成立しているものの、寒さは容赦ない。気温と風速とを睨みながら、まだ潮が動き出す前の時間にキャストを繰り返す。
水面は風によるざわつきでプレッシャーが低く、潮の流れは効き始めている。
バチ抜けの雰囲気が濃厚な「釣れそうな表情」だ。
しかし――反応は出ない。
ひと通り立ち位置を変えながら攻めるが、沈黙が続いた。
満潮を過ぎてボイルが目覚める
しばらく沈黙の後、満潮時間を過ぎた頃から川面がざわつき始め、数発のボイルが散発的に出始める。
すると、釣友が手にしたのは今年絶好調のルアー、スウォーム130。
手前で連発するシーバスがネットに収まり、次々と魚影を見せる。
このエリアは、足元は浅いが数メートル沖は一気に深くなる構造。
浅い場所と深みが近接するため、魚も非常にダイナミックな動きをする──
そんな場所特有の水面の「ざわつき」が、魚を低プレッシャーな状態にしているようだ。
その状況に乗じて、tamachikunもレクター111で手前を探ると──
ヒット!🐟️
サイズはそう大きくないものの、難なくシーバスをキャッチした。
流れが走り出した瞬間が勝負どころ
やがて、潮が効きはじめ、30メートル沖に はっきりとした流れの筋が現れた。
それはまさに、ランカーへの期待値を引き上げる潮流だった。
そのラインに向かって、スウォーム130を少しテンションを掛けたデッドリトリーブで通していく──
すると突然、リールのハンドルが巻けなくなる重さと喰い込みの衝撃がロッドに伝わった。
この独特の“アップで食ってくるランカー特有の感触”。
魚は沖で猛然と抵抗しながら走る。
ネットインの瞬間、仲間の手から声が漏れる。
「来た!」
苦労したこの夜に、ついに一本の大物が答えを返してくれたのだ。
耐えた寒さが、爆風が、ひとつの歓喜に変わる瞬間だった。
春の荒川が見せた真実
──冷たい風の先にあるもの
荒川中流のバチ抜けパターンは決して簡単ではない。
だが、地形変化を読み、潮流を見切り、風裏を選ぶ。
そして何より「タイミング」を信じて投げ続けること──
この夜、tamachikunは自らの釣りを貫き、見事にランカーシーバスを仕留めた。
寒さの中でひときわ光ったのは、仲間との釣りを楽しむスタイルと、状況判断の鋭さ。
Instagramで見せる彼の笑顔は、この厳しい釣行の先にこそあるのだろう。
なお、当日のリアルな臨場感と彼の生の声は、ぜひInstagramでもチェックしてほしい。
▶︎ tamachikun Instagram
https://www.instagram.com/tamachikun
Tackle Data
Rod: モアザン ブランジーノ EX AGS 94LML
Reel: 22 イグジスト 4000C-XH
