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荒川モンスターシーバス降臨

2025年もあっという間に11月中旬。シーバスアングラー達にとっては秋のハイシーズンに突入しており、お気に入りのポイントに足繫く通うアングラーは数やサイズアップの良い釣果を楽しんでいる者もいるだろう。
年々、釣り仲間界隈では「川に上がってくるシーバスの数が少なくなっている」「街灯がLEDライトに変わってから、夜のベイトが溜まるポイントに群れが集まりにくくなった」などの嘆きの声もチラホラ聞こえてくる。かくある自分も、細々と釣りを続けているこの10年をみても釣りの知識や経験(あと道具も笑)は増えたものの、シーバスの群れに遭遇する回数は昔よりも少なくなり、確実に気候・環境は変化していると感じている。忙殺される日々の合間でたまに竿を振っても、肩透かしをくらい釣果に恵まれない事も今年は多かった。それでも釣りを続ける仲間の中には、変化する川と真摯に向き合い続け「秋のハイシーズンらしい最高の一尾」をキャッチしている者もいる。それがtamachukunだ。今回は彼の今シーズンに挑んだ一夜をレポートする。

確証に変わった前哨戦の一夜

2025.11.8(小潮)荒川中流
この時期の荒川は、サッパに着いたシーバスが明暗部に溜まる季節。
ナイトゲームで明暗を撃てばフッコサイズが素直に反応してくれる…そんな“セオリー通りの釣り”が成立するタイミングだ。

だが、この川ではもう長いこと、明暗ゲームから身を引いている。
理由はひとつ。
先行者地獄で、同じ釣りを翌日に再現できないからだ。

15年前は佃大橋の明暗に通い詰めた“明暗ジャンキー”だったが、初心者に譲ると決めて卒業した。
だから今年の秋も、あの釣りをやる気はなかった。

今年の東京湾奥はシーバスが少ない。体感で昨年の1/5程度。
正直、何度も心が折れかけた。

それでも最後に狙いたい景色がある。
オープンエリアの地形絡み。そこに浮いたファットなイナッコ。
その奥に“秋のランカー”がいる。

そう確信して動き始めたのが11/8の夜。
満潮前後、たった一発だけ出る“ランカーの単発ライズ”を探し、下流域をテンポよくランガン。

1か所10分勝負で3ヶ所目。
流心近いブレイクのラインで──

「ズババババーンッ!」
水柱を割る“モンスター級のライズ”を確認。

「いたな…」
「見つけたぞ、ルパーン!!(世代ならではのリアクション)」

ガルバストロング → ガルバ73 → ジグザグベイト80 → バンク120
順に通すが、当然のようにバイトはなし。

このエリアは対岸に首都高があり、完全な暗闇ではない。
15分も叩けば、大型はすぐスレて口を使わなくなる。

「もうダメか…」

そう思いつつ、最後にバンク82S。
ブレイク先からロッドを立て、スローリトリーブ。

「コン」

僅かな反応がロッドに乗った。
その後は沈黙。
この日はこれで終了した──

迷いなく“ガルバ87S”を決めた夜

2025.11.11(小潮)荒川中流
先日の釣行では、ガルバ120S、バンク120Sには無反応。
唯一反応したのはバンク82Sだが、喰い切らない。

ということは…
「82Sと120Sの中間サイズで、82Sと同レンジを引けて、S字じゃないルアー」
そんなヤツ(ルアー)は存在してなかったか?

……あるじゃないか。

ガルバ87S!


「フックも#3。ロッド下げればレンジ出せるかも…!」

この日、11/11の満潮は19:51(小潮)。
ランカーの時合いは20:20前後と読んだ。

釣りに行く前の我が家での会話。

パパ「行ってくる」
ママ「え?どこに?」
パパ「仕事」
ママ「今年はもう(秋の釣りは)終わったんじゃなかったの?」
パパ「見つけたんだよ…」
ママ「は???」
パパ「いたんだ、奴が」

ママを困惑させつつ車に飛び乗った。
現場に到着し、ガルバ87S“ピンクベレー”をセット。
気配を消して立ち位置に入り、時刻は20:15。

「釣れるなら…5投以内。」

戦いの5投

1投目
シャローをロッド立ててかわしながら探る。流れ弱い。

2投目
岸寄りブレイクの先をダウンドリフト気味に流す。効いてない。

「よし…いくか」

3投目。勝負のキャスト。

風で流れが走り始めた流心。
ライズはまだ一度も出ていない。

沖ブレイクでターンする角度へ、クロス方向にフルキャスト。
今の流れと風を読み、82Sと同じレンジを通すためロッドティップを下げる。

ガルバ87Sが“じとーっ”と泳ぐ手応え。
引き波は出さない。
重くなった…ターンのタイミング。

その瞬間。

「ドスッ……!」

きた。

バイトは“吸い込み”ではなく“撃ち抜く”。
まさに大型がファットイナッコを一撃で仕留める時の衝撃。

PE1号、ギリギリまで締めたドラグ。
1分近く、巻かずに走りを耐えた。

エラ洗いしない。80は余裕で超えている手応え。

フックが馴染んだと確信し、少しドラグを緩めた瞬間──
再び走り出す。そして…

空を裂くエラ洗い!!

「やばい…でっっか!!!」
「こんな化け物、こんな飛び方する!?」

手前に寄せ、ライトを当てた。
そこにいたのは、常識を疑うサイズの荒川シーバス。

光に驚き最後の抵抗を見せるが、その力も尽きた。

タモに入らない。
スニーカーのまま膝まで水に入り、フィッシュグリップで捕獲。
自己更新の94cmシーバスだった。

荒川モンスター、降臨。

しばらく興奮も冷めやらぬままだったが、魚を早く川へ戻さないとと気が焦り、手早く撮影を終えた。これだけ大きな魚だけに、陸へ一度上げて弱ったまま川に戻すだけではいけないと思い、水中で魚を泳いでる状態に起こしながら、口から酸素を送り込んでやりしばらく呼吸させてから還そうと思った。が、水面から足場がやや高く、魚も大きいためネットに入れたままではうまくできない。普段着だったが、仕方なしに膝までの水に入り、10分以上かけて丁寧に蘇生した。魚の体力も回復し、無事リリース。


時刻は20:45。

思い描いた“完全イメージ通り”の一本。
下半身はずぶ濡れ。
でも心は満たされすぎて空っぽみたいで、
よく分からない感情のまま、そっとその夜は終わった。

ウェーディングしていたら絶対にプレッシャーで獲れなかった魚。
人生の記録として、ここに残しておきたい。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

オープンエリアの釣り、興味ある方はぜひ一緒に行きましょう!
インスタからDMお待ちしています。


Report by @tamachikun

Tackle Data

  • モアザン ブランジーノ EX AGS 87ML
  • 23 エアリティ PC LT3000-XH
  • ガルバ87S ピンクベレー

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TAKA

TAKA

HANF 営業企画・WEB更新担当。幼少期に里川でバッタを餌にウグイ釣りからスタートし、20代はファッション業界の波に溺れて夜遊びで釣りから離れるも、現在は渓流からエリアトラウト、シーバス、オフショアでは根魚から青物まで釣りをマルチに楽しむ。

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